第55回鳥取県消費者大会が開催されました
(オンラインで結んだ6会場)
(陸前高田との絆・交流)
(挨拶や履物揃え等も学びの材料に/ネバーランド)
(青年の家でハロウィンキャンプ/おやこ食堂・みんなの食堂)
3月19日(土)、第55回鳥取県消費者大会が約50名の参加で開催されました。引き続きコロナ感染拡大が収まらない中、55年の歴史の中で今回初めてホスト会場も含め6会場と個人PCをつなぐオンラインでの大会開催となりました。
基調講演には、『支援の先に未来につながる絆が』をテーマに、村上亜由美さん(ぎんりんグループ代表取締役)をお迎えし、東日本大震災(2011.3.11)発生後、トラックに食材を積んで陸前高田市に入り、“被災者の心を満たしたい”と温かい食事を振る舞ったり、食材の差し入れ等の支援活動をされている実践的なお話をして頂きました。被災地支援の原点になったのは、阪神淡路大震災での支援を通じ「食べることが生きることに直結する」と悟られたことがきっかけ。被災者の方が仮設住宅に入居された後は年に何回か集まるようになったことにより、「支援の先に未来につながる絆がある」と語り続けられています。また、圧倒的に多い県外から親元を離れて鳥取で活動する高校女子バレーへの食事提供や、こども食堂を通じて地域みんなで育てていくことの大切さが語られました。
子ども食堂による支援活動報告では、米子市内で17年前から運営し、自宅の一角を子ども食堂に開放され支援活動を続けておられる辻 洋江さん(子ども食堂ネバーランド)から、地域の憩いの場所として様々な家族や子どもが訪れて賑やかに食事を楽しむ取り組みが報告されました。
おやこ食堂「おかえり」とみんなの食堂「ただいま」の代表として運営している斎藤恵子さん(社会福祉士・保育士)からは、社会的養護卒業生、少年院、刑務所から戻られた方の参加を大歓迎したい、若くして現場仕事で働く職人さんを応援したいとの思いで運営している状況が報告されました。
参加者からは、『~してあげたい、~笑顔が見たいは要注意、ありがとうの気持ち、自らの意志でさせて頂く、すごく心に響いた』『食だけでなくつながりも提供している場になっていることがわかりました』『東日本大震災から11年経ち、また先日の地震もあり、人を思いやる気持ちや人と人のつながりが大切だなぁと思いました』『ボランティアはやってあげるものではなく、やりたい人がやるもの、見返りは求めないという言葉が印象的でした』『支援する側、される側の垣根なく、人と人が横で広くつながれる社会になればと、そのために自分で出来る範囲で無理なく続けられることは何か?考えたい』等の感想が届きました。