第30回 中四国生協・行政合同会議が開催されました
開催日:2014年9月4日(木)14:00~17:30
会場:ホテルモナーク鳥取 2階仁風の間(東)
参加:53名(行政15名) 事務局2名 合計55名
テーマ:「安心して暮らせる地域社会づくりへの参加と協同」
司会進行 鳥取県生協連 理事 向 由美子
平井伸治知事
厚生局 高原課長
日本生協連小泉信司常任理事より、広島北部で発生した豪雨と土砂災害の状況や継続した支援・協力の呼びかけがありました。また、行政と一緒に進めていくことの必要性や今回の会議を実りあるものにしていくことなどを含め開催挨拶がありました。続いて平井伸治鳥取県知事より、会議参加者への感謝とともに、中四国地域の災害状況にも触れ、今後も復旧復興に力を注いでいくことが表明されました。また、県内生協による森林保全活動や見守り活動事業活動の事例を紹介し、地域住民との日常的なつながりを通じて、暮らしをささえる大きな役割を担っていることが報告され、今回の会議の成功と中四国が平和で豊かな地域であることを願う、開催県としての挨拶がありました。
合同会議の議長に選出された鳥取県生協連の松軒会長より、今回の合同会議で分散会を取り入れた経過等の説明のあと、議事が進められました。
厚生労働省中国四国厚生局健康福祉部高原伸幸課長より、広島北部地域での被害救援活動が進む中、今回の合同会議のテーマの持つ意味がより一層重要になってきていること、また生協の理念に裏付けられた「見守り活動」が、地域住民にとっては「守られている」実感を伴う活動であること、「安心」をキーワードにした地域包括ケアシステムが広がりつつあること等が報告されました。最後に開かれた民主的な組織として、組合員が主体的に参加できる幅広い取り組みをすすめていくことへの期待を含めた挨拶がありました。
<特別報告>
1. 日本生協連 伊藤治郎 渉外広報本部長
日本生協連 伊藤治郎 渉外広報本部長より、「生協の社会的取り組み報告書」「COOP Press Release」「中四国の生協2014 ~生協の活動概況~」に基づき、「2013年度 全国の生協の総合概況」「東日本大震災被災地の復興支援」「再生可能エネルギーの開発・普及」「地域見守り活動」「福祉事業」「共済事業」「日本生協連第12次全国生協中期計画」等について報告されました。
2. 鳥取県生活環境部 藪田千登世くらしの安心局局長
鳥取県生活環境部 藪田千登世くらしの安心局局長より、鳥取県のイメージ、鳥取県の現状、統計でみる鳥取県のデーターを活用し、鳥取県の紹介がありました。続いて鳥取県の取り組みとして、「あいサポート運動」「鳥取県手話言語条例」等が報告され、「食」をめぐる課題では、県としての「食品表示等問題への対応」や「食品表示法」の説明がありました。また、くらしの安心局の所管業務の報告として「住」環境の整備、「消費生活」分野では「NPO団体への委託による消費生活相談体制」「第14回全国障がい者芸術大会・文化祭とっとり大会」に関して報告されました。
<活動報告>
1.「岡山県消費者教育推進計画について」
岡山県くらし安全安心課吉田郁夫統括参事より、今年3月に策定された「岡山県消費者教育推進計画」の報告がありました。重点施策の①として「高齢者・障害のある人を中心とした消費者教育の推進」②として「学校教育における消費者教育の推進」を位置づけています。計画の進め方として、①県民、各種団体等との連携、②国、他の都道府県、市町村との連携、③具体的施策の進捗状況の調査及び見直し、④諸情勢の変化への対応を掲げています。
2.「愛媛県内市町との見守りネットワーク締結について」
愛媛県生活協同組合連合会 本銅貴重専務より、愛媛県内における高齢化の現状や生協宅配事業の現況報告、見守り活動を通じて一人暮らしの高齢者への対応がすすんでいること等の報告がありました。今後の課題として、見守り活動の実行性を高めていくこと、「徘徊者見守りネットワーク」との連携、買い物困難者支援や高齢者の生きがいづくりへの対応等が報告されました。
3.「医療生協新聞の手配りで地域見守り活動」
鳥取医療生協 池成福己副組合長より、2012年に締結した「見守り活動協定」に関する報告がありました。「地域見守り活動支援事業」に参加する理由として、「高齢化」と「少子化、人口減少」を同列視せず、高齢者と若者が共に輝く社会をつくることをめざすことと位置づけ、「協同組合の縁」を活かし、医療生協新聞の手配りによって組合員が地域で結びついている協同組合の必要性と事例が報告されました。
<分散会>
「生協と行政で一緒に出来ること」をテーマに「分散会」が行われ、提出された報告資料に基づく各県の担当の方からの報告や「特別報告」「活動報告」「各県報告」を聞いた感想、テーマに基づく意見交換が行われました。司会進行役は生協が担当しました。
<次回開催県挨拶>
高知県生協連 井垣会長より次回開催県としての抱負とおもてなしの挨拶が行われ、日本生協連中山光江理事より閉会挨拶を行い、終了しました。
【総括】
はじめて「分散会」を取り入れ、生協と行政のお互いに疑問や聞いてみたいことが交流出来たことが今後の改善につながるものと思います。
【試食交流会】
司会 鳥取県生協連 加納史吹理事
鳥取県生協連 池成常務理事の開催挨拶後、県食のみやこ推進課 岡課長補佐より、「食のみやこ鳥取」の報告があり、鳥取県生活環境部中山部長の乾杯発声により交流会が開催されました。会のアトラクションとして、県がすすめる「あいサポート・アートとっとりフェスタ」PR隊によるパフォーマンスとさくら工房&正調会による貝がら節が披露されました。鳥取県生協連 浜江常務理事が中締めの挨拶で交流会は閉会となりました。